荒みきったぼくの心を癒やしてくれたエロマンガがある。
引き込まれたね!!
サキュバス作品自体はエロマンガの定番ジャンルだから、
「まぁ、ハズレ少ないし、流行ってるし…読んでおくか」
ぐらいのテンションでスタートしたのですが…本当にいいんだよ、これ!!
前半の甘々感がいい味出してるんですよねぇ〜
何がいいかって言うと…まず、コスパが素晴らしい!!
絵がうまいし、1つの作品なのに、64ページ(32ページの一般向けと、32ページのエロマンガ)が両方ある。
前半は32ページの一般向け作品。
就活に失敗したサキュバスと、
病気レベルに精力の持ち主で「もう一生女の子と楽しく過ごせないだろうな」と諦めてた男の物語。
拾ってもらったサキュバスさんも、自己肯定感だだ下がりな中で拾ってくれた主人にめっちゃ感謝して…甘々にがんばってくれて…
ひょんな事から、彼女がサキュバスの中でも特に精力が強くて、主人公と接しても大丈夫な女の子だとわかって…もう、主人公ボロ泣き。
そこからサキュバスさんは、さらに甘々に接してくれるようになる…。
と、こんな感じで…サキュバスさんの甘々と、二人がえっちな関係になる前の笑いあり涙ありのエピソードが32ページほどどっさり付いてます。
この前半部の甘々がめっちゃ癒やされるし、後半部の感動につながってくるから…いいんですよね。
後半はもうねぇ…泣けるんですよ…
後半のストーリー自体は、けっこう王道で…サキュバスさんはまた家を出ていこうとするんです。
聞けば、主人公のことが好きになってしまって、本能が抑えられなくなったのだそうです。
エロマンガとしてはありふれた展開なんですよ?
でも、前半パートで、自己肯定感だだ下がりで、他人のご機嫌ばかり伺っている「抑うつ状態」に陥ったサキュバスさんを見たあとにこれを見ると…もうね…泣けるんですよ。
鬱になるような人って逆に優しい人や、自分が出せない人が多くてですね…自分勝手な本音であればあるほど、誰かに言い出すのに強い感情が必要なんです。
怒りであったり…その人を強く信じてたり…。
このページって、エロマンガでは「よくある話」かもしれないよ?
でもね…前半パートをキチッと読んだ人には、「ああ、本音でぶつかれる人を見つけたんだな」って思えて泣けるんです!
エロマンガ的には「サキュバスとしての本能」として描かれてることが…
彼女の生き方や、意思と、シンクロしてつながっているのを感じてジーンと来ちゃうんです。
ここから肉感とエモさが交錯する最高のエッチシーンへとつながっていくわけです。
その時の貪り食うような激しいエッチと、今までの甘く優しい彼女とはまた違う「夜の女王」に近づいていく彼女の姿…これは読んで確かめて欲しい。
…ただ…このレビューを読んでる人に伝えたいのは、このページ。
ここが…物語としてすごーく泣けるシーン。
・サキュバスさんが本当の自分に目覚めたシーン
・自分が認められなくて憔悴した人が自分を貫いたシーン
・女の子がエッチで男を魅了しきって搾り取ったシーン
色んな言い方はあるかと思うけど…とにかく、物語とエロマンガと両方のカタルシスが一気に溢れ出して開放されたシーンなんです!!
ぼくここで勃起しながら泣いちゃって…
「すげーもん読んでるぅぅぅ!!」
って勃起しながら泣きながら身悶えしちゃって…もう【これは紹介しなきゃダメ】ってこれ書いてるんですよ!!
それで、彼女ってすごく優しい子だから…こうやって語りかけるんです。
彼も彼で、サキュバスさん以外とはエッチできない身の上だったから…。
こうやって女の子から受け入れられること…目に見えるほど喜んでる姿ってこれもこれでたまらないんです。
ここで、男がその気になって…グッチャグチャ、ドッロドロにエッチしても十分感動的なんです。
凸凹の二人が繋がってハッピーエンド…いい話じゃないですか…。
でも、ここじゃ終わらない!
この男も、すごく優しいなんだ…。
だから、もう1回泣かせてくれるんですよ。
エッチを通じて女の子の成長や自己肯定感を描く作品は確かに多いです。
マゾっ気のある女性に話を聞いたり、マンガで描かれると
「必要とされてる気がして、してあげたくなっちゃう」
と言ってくれる人もいます。
ただ…この本はそこからさらに一歩踏み込んで
「そのままのあなたが好きだよ」
っていうことで、ノノさんに無理をさせないようにしつつ、深いところで自分がノノさんを受け入れてるところを伝えているんですよね…。
SMやつながる関係じゃなくて、お互いがお互いのことを思ったラブラブでちゃんと物語もエッチも終わるんですね…。
エロマンガなんだけど…そのストーリーラインとエッチの変遷が美しくシンクロしてるのが完璧過ぎて…素晴らしい作品でした。
良かったら読んでみて下さい。
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