日々ブログで文章書いていると、「うまい言い回し」をしている人にあこがれる時があります。
特に私はエロゲやエロ同人の感想を書いているので、そっち方面で言い回しがうまい人を見るとそこにしびれるあこがれるぅ!って気持ちになります。
そんな中でも「クソゲーオブザイヤーinエロゲ板」の選評は、素晴らしい表現の宝庫。最近発表された2019年度クソゲ選評動画でも相変わらず素晴らしい表現が生み出されていたようです。
クソゲーオブザイヤーinエロゲ板の言葉の言い回し本当に好き。
「起承転結の土」なんて表現、何喰ったら出てくるの?
起の3画目止まりの虚無な内容って意味だと分かるのに数秒かかっちゃった— 氷田成上 (@nalia_) October 13, 2020
※「起承転結の土」がどの作品のことかは2019年の欄をご覧ください
クソゲオブザイヤー選評の中で面白かったセリフのまとめ
というわけで、今日はそんな感じで「面白かった表現」をまとめてみました。
比較ネタ① : 面白くないボボボーボ・ボーボボ
事実上の全否定。
このあまりに無慈悲な評価は2015年のノミネート作「毎日がハーレムすぎて王子(おれ)は姫(ヨメ)を決められないっ!」につけられたもの。いきなり火力全開ですがこれ大賞でも次点でもないんだぜ……
この記事は、この表現を皆さんに知ってもらいたいためだけに書きました。なので、とりあえずこの表現だけ覚えて帰ってくれれば私は満足です。後は好きなところだけ読んでいってください。
比較ネタ②:「四八(仮)」の方がましなのでは?
そんなことが可能なのか?
ほとんどの人がやったことないのになぜかクソゲーとして知られる伝説の作品を上回るという殺意が高めの選評は、2016年にノミネートされたオカルトがテーマのADVゲーム「グリモ☆ラヴ ~放課後のウイッチ~」に向けられた言葉です。
この作品のすごいところは、これが誇張でもなんでもないらしく、2016年KoTY大賞を受賞しています。元々四八(仮)はげーむそのものもひどいですがバグやメーカー対応のひどさの方が際立っていたそうですので、四八(仮)越えは可能であることをエロゲが示してしまった形になります。
気になる設定①:「NTRものなのに寝取り役が主人公狙いのホモ」
「繋がらない携帯電話(アトリエさくらTeam.NTR)」をプレイした人の感想。
気になる設定② 主人公の名前ではなくて局部の名前が変更できる
聖騎士Melty☆Lovers(あかべえそふとすりぃ)のプレイ報告から。
これにより「ちんこ」を「ゲルググ」に変える遊びが流行ったとか流行らないとか。
気になる設定③ 絶対に笑ってはいけないHシーン
Another Possibility(Tryset) のエロシーンが完全にネタに走りすぎだとして話題になったもの。
その他クソゲーオブザイヤーの選評まとめ(2015年~2019年)
最初はネタ探しのためだけに見てたのですが、「全部面白かった」ので、全部目持ってたら目次みたいになってしまいました。
みなさんも気になる作品だけでいいのでぜひ動画をチェックしてみてください。
2015年 「チーズ」亡き後のクソゲー群雄割拠時代を制したのは・・・
まともな作品にたった一さじの異物を加えるだけでキャラとエロは死ぬ。ありそうでなかった魔法のクソゲ制作レシピ
①ノミネート作品
・毎日がハーレムすぎて王子は姫を決められない!(PeasSoft):「面白くないボボボーボ・ボーボボ」と評されてしまう。
・戦極姫6(げーせん18) :W主人公と称しながら新主人公が旧主人公を差し置いて活躍する。「発情期のウサギが土下座するレベルで盛ってる真正ゲス」「伊藤誠以下のクズ」とまで言われる新主人公が、前作まで登場したキャラクター含めて女性からカルト宗教の教主のように崇め奉られるというサイコホラー展開。前作までのヒロインも新主人公の方に持っていかれ、真エンディングも新主人公にしかない。完全に「嫌いな男から送られてくる好きな子のハメ撮りビデオレター」であり、過去5作の積み重ねを利用したオンリーワンの壮大なNTR作品になってしまった。
→ファンは悲痛な叫びをあげつつ暴徒と化し、メーカーも非を認めて追加パッチで新主人公の存在を完全抹消する「ダムナティオ・メモリアエ(記録抹消刑)」を発動したこともネタになった。「戦国じゃなくてローマだった」というコメントも。
・超秘湯めぐり(potage):オホォー!オホォー!無駄に発生するタイムリープ。「銃騎士以上に寒くて苦痛」「ここまでひどいゲームを自然に作れるなんて思いたくない。養殖であってくれ!」と酷評。
・不条理世界の探偵令嬢(Abel Software):もはやクソゲーすぎて面白くなってる
・繋がらない携帯電話(アトリエさくらTeam.NTR):宣伝詐欺。妻が寝取られる作品だと思っていたら、竿役の男性が実は主人公狙いのホモであったという衝撃の作品。
・猫撫ディストーションファンディスク(WHITESOFT):30分で終わるシナリオで新規CG1枚。驚異の0.016jksと魔法少女アイ惨以下の数字を叩きだす。ゲーム制作にあたりCFを利用した関係で本編よりもエンドロールの方が長いゲームになってしまう。さらにすのスタッフロールで名前を間違えられる人も。猫撫ディストーション自体は名作なのでどうしてこうなった……
※jks=銃騎士の略で値段に対するCG枚数の尺度。これが1以下の作品は極端にコスパが低い
・裏技スペクトラム:エロゲーの極北を称していたら北極級激寒テキストを乱打して見事シベリア送りになってしまう。
・JK聖女〇罰:拷問系の作品なのに貧弱すぎて拷問対象に体調を気遣われる主人公
・恋魂 :「チーズ買いに行きそう」な主人公と揶揄される。
・中二病な彼女の恋愛方程式(PeasSoft):「高頻度でエラー落ち」&「エラー落ち時にセーブが消える」の合わせ技で常人には進行不可能な死に覚えゲーになってしまう。GB追加パッチを出すもさらなるバグ増殖。しびれを切らせた有志による数十KBの非公式パッチでエラーが見事解消される。
・妄想コンプリート!(Insync):Ex-itの残党。流通から「進捗を定期的に公開すること」を義務付けられるメーカーとは……。しかもその管理を受けてなお当初予定から半年以上延期し、直前まで未完成&デバッグが0%で、発表された作品も地雷。納期を守るために「選択肢」を削りまくった結果、「一択肢」が生み出される。
・麻雀バトルヒロインズ
・妹盗撮
・女の子はドSな変態でできている(いちゃらぶ堂):「sealの方が抜ける分優秀」と酷評されてしまう
・人妻公然恥辱電車 :低価格とはいえ絵がひどく、浴衣の着付けが「巻き寿司」。背景が平面すぎて「絵画の前でヤってる」などとネタにされる。
・聖騎士Melty Love :普通のゲームなのだがなぜか主人公の名前ではなく局部の呼称を変更できる謎機能があったことでネタゲーになってしまう。
・LoveandPeace(ミンク):13人ものライターによる並行執筆。整合性は当然のように崩壊。ゲーム性も最悪で「1しか出ない人生ゲーム」など評されるほどテンポが悪い。さらに「コンボイの謎」ばりの高難易度が合わさり多くのプレイヤーが挫折。
・Another Possibility(TRYSET MAD) :絶対に笑ってはいけないHシーンがネタにされる。
②次点
・不条理世界の探偵令嬢
・猫撫ディストーション 恋愛事象のデッドエンド
・Love and Peace
大賞
戦極姫6
2016年「史上最悪の文章力」 VS 「四八よりひどい作品」
①ノミネート作品
・戦極村正(げーせん18):バグの嵐。「満州事変」などの芸術性の高いバグが連発。5か月間毎週パッチを出すがギブアップし、半年後に改めてリメイク版を発売。無印購入者には無料で配布するという初の降伏宣言。
・甘え方は彼女なりに(戯画):恒例の戯画マイン。
・はにかみCLOVER(すたじお緑茶):薄すぎるシナリオ
・ハプニングLOVE!!(つみきそふと):やはり薄いシナリオ。
・グリモ☆ラヴ(しろいぱんつ):オカルト部が舞台の学園ものエロゲ。伝説のクソゲー「四八(仮)」の再来どころか「四八(仮)」の方がましなのでは?との声も。
・セク〇スフィア(ILLUSION) :ツムツムからゲーム性を排除したパズルゲーム。
・ウィザーズコンプレックス(ういんどみるOasis):登場人物全員ウザすぎ
・Dol Segno(CIRCUS) :曲芸商法&薄味
・聖鍵遣いの命題(UnicoRn) :なろうでやれ
・LAMUNATION(White Powder):「史上最悪の文章力」「まとめブログをみてネットスラングで盛り上がり多用しだす小学生の文章」「センスのない学園ハンサム」などと酷評される。
・恋と魔法と管理人(Prometheus):主人公の不快度が高い作品
・発情インフレーション(seal-tutu):ソフトハウスシールの作品の中では普通
・カノジョ*ステップ(SMEE) :批判されるとつらいという理由で公式が「ライター」「原画」を非公開にする珍事が発生。
・NANAIRO*CLIP(D.O.):10年ぶりに新作を出したが「古臭い」「クオリティが低い」と散々な評価。様々な商法が批判される。
・お嬢様学園こすぷれハーレム部(マリン):エロゲオタをして「絵が不気味すぎる」「嫌悪感を覚える」と言わせるグラフィックが話題に。
・竜騎士Bloody Saga(あかべえそふとすりぃ):エロゲ界のスベリオンなどと言われてしまう。
・夏彩恋唄(すたじお緑茶) :ストーリーが短いのに本編中にOPムービーが19回も挿入される一方でEDはムービーどころか歌もなしという謎現象。シナリオも薄味。
②次点
・戦極村正
・LAMUNATION
・なないろ*クリップ
③大賞
グリモ☆ラヴ~放課後のウィッチ~
2017年 「10年に1度の災厄」襲来
クソゲーが大作化しつつあった2016年から一転して人手不足・人材不足などの大人の事情によるシャープなクソゲが台頭する年に
①ノミネート作品
・新妻LOVELY CATION(暁WORKS):発売直前のエンジン変更によるバグの嵐。
・はにデビ! :仏系男子の主人公
・タンテイセブン(Digital Cute) :意欲作だがシステム的に大失敗&ヒロインが首だけ浮遊などバグだらけ
・アッパレーション(Abel) :いつものAbel。
・領地貴族(ソフトハウスキャラ):騎士が強すぎてゲームバランス崩壊
・恋愛教室(UnN/A) :夜逃げした会社「Ex-iT」のスタッフさんたちのゲーム……。
・ママとの甘い性活Ⅱ(コンプリーツ):「わくわく☆惑星プリンセス」よりひどいと評価された地獄のグラフィック
・面影レイルバック(ハイクオソフト):1年半以上延期したうえにボリュームスカスカ。
・文芸彼女と僕二人だけの愛の巣だった部室にヤリ〇ンが入部してきた!:ただのクソゲー
・真恋姫夢想革命(曹操ルート):原作は良作だがその劣化版。
・お兄ちゃん右手の使用を禁止します2(galette):1は名作。2は完全に別物。おそらく会社が倒産寸前で1作目の名前で資金集めをしたかったものと思われる。
②次点
・恋愛教室(UnN/A)
・お兄ちゃん右手の使用を禁止します2
③大賞
・ママとの甘い性活Ⅱ(コンプリーツ)
2018年 「最もユーザーにとって不誠実だったものはだれか?」を選ぶ勝負に
①ノミネート作品
1月
懺悔島(TRYSET Break) :「自動自得。バンガローで寛ぐ」
2月
・処女はお姉さまに恋してる3つのきら星(キャラメルBOX):フラグ管理失敗の未完成作品。サポート放棄。スタッフが「売れてほしいけど読まずに積んでほしい」とツイートしてしまうなど小火騒ぎに。
。厨二姫の帝国(ウシミツソフト):「かにしの」のコンビなのに2年以上の延期の上純粋につまらないストロングスタイルの駄作を生み出してしまう……
3月
夏色ラムネ(Carol Works) : 主人公がうんこなだけの駄作。
4月
・催眠〇教姉妹(ApricotCherry ) :程よく整ったクソゲー / ママⅡよりはまし。
5月
・人妻ざかりの〇指導(インカローズ):「シンクにカップ焼きそばをぶちまけた音」が話題に。
・サイミンノチカラ :作中女性への催眠じゃなくてプレイヤーへの詐欺商品だった
・君とつながる恋フラグ(みらーじゅそふと):すたじお緑茶の転生メーカー。攻略した女性のルートにつながる選択肢に「USED」と表示されるインターフェースがネタに。
9月
ボクのあまやかせいかつ(Carol Works) :エコ精神&GIGAパッチなど隙の無い動き
委員界の異端者(Chien):「委員長は承認せず!」のリブート作品。過去作の使いまわしで作品が崩壊。
妻の祖母は超美熟女(アパタイト):遺影がイエーイが衝撃的すぎて低価格エロゲなのにエロゲ村の外の人間にも広がってしまう。
10月
・孕らポコ!(みるきーぽこ):スワンアイの新ブランド。ユーザーに一切の逃げ道を許さないクソの作り込み。
・悪魔聖女(ソフトハウスキャラ):かつての名作メーカーが二年連続KoTYにエントリーの上倒産…。
・DeepOne(Nameless) :被害者多数。華美なグラフィックと業界人の有名人のプッシュを受けてフルプライスで発売されたソフトだがふたを開けてみるとボリューム不足&予告なしの分割商法。「シナリオが8年前に出した同人ゲームの体験版と同じ」であることが判明し炎上。
②次点
・懺悔島(TRYSET Break)
・悪魔聖女(ソフトハウスキャラ)
大賞
孕らポコ!(みるきーぽこ) :エロとゲーム要素両方でスキなくクソゲーであった。
2019年 クソゲーを構成する「死の四重奏」
テーマは「告知詐欺・粗末・未完成・ゲーム性の障害」
→クソ要素の掘り下げと掛け合わせがKoTYの醍醐味であると研究が進む
①エントリー作品
・ブラック企業(TRYSET Break) フルスキップだと2分30秒で終わる極薄使用。
・カケオチ(Lass Pixy) :駆け落ちではなくて欠けオチだった
・淫らに堕ちる最愛彼女(アトリエさくらNTR):ただのBSSをNTRと呼ぶのはNG。
・寝取られ妻絵里奈 (アトリエさくらNTR) :ヒロインが精神異常者すぎてNTRじゃない……。
・真恋姫夢想革命劉備ルート(BaseSon) :怒気!矛盾だらけのカルト宗教
・モウソウスピーカー(SATOR) :エロと下品をはき違えてしまうと目も当てられない…
・ネコ神さまと、ななつぼし(Sweet&Tea) :公式の「猫との心中超絶神回避ADV」の時点で意味不明だが、ふたを開けてみれば寄生生物殺人計画ADVだった。
・アイキス(戯画):戯画マイン
・甘やかせカノジョのいる生活:1300円の低価格帯ながらプレイ時間30分の虚無。
・仲良し家族ならキスも〇だしも当然だよね
・Little Sick Girls1&2(Lass Pixy):タイトル詐欺ダメゼッタイ!
・彼女は友達ですか?恋人ですか?それともトメフレですか?(DESSERT Soft):途中までは悪くなかったが「終わり悪ければすべて悪し」
②次点
・カスタムCute(ももいろPocket) :サイレントご都合主義/text_num/ぬっぷ
・ギルドマスター(アストロノーツシリウス):バグ地雷原。パッチのたびにバグが更新。ゲーム完成度も低い。大長編ゲー無。
・白恋サクラ*グラム(NanaWind):3度の延期→事前公開CG未収録→アペンド商法→永遠の白紙。ちなみに記事冒頭の「起承転結の土」はこの作品のシナリオのことです。動画の18分30秒あたりからご覧ください。
・勇者と踊れ(catwalk) :ふーん。なろうじゃん
③大賞受賞作
崩壊天使アストレイア(Digital Cute):シャドウバースをやろうとして爆死したゲーム。
・アンリミテッドパッチワークス
・アップデートするたびにセーブデータ互換性がない「賽の河原システム」を標準装備。
・ゲーム内容も単調なゲームと異常にめんどくさいフラグ収集。
→あまりに不評すぎて公式が戦闘、イベントカードすべてスキップ可能なパッチを出す事態に。
というわけで、エロゲ業界にまだこれだけクソゲを生み出す余力があったのは逆に喜ばしいことかもしれません。2020年は現時点で名作が結構たくさん出てるのでまだまだエロゲ頑張ってほしいです。
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