幾重にも辛酸を舐め、七難八苦を越え、艱難辛苦の果て、満願成就に至る。
ということで、劇場版「ヴァイオレットエヴァーガーデン」公開、まことにおめでとうございます。

近日中に見に行こうと思っています。
ただ、公開日の18日、私はなぜか家で「くりぃむレモン」というエロアニメシリーズを観ていたのでした……。ホントになぜだ……。
というわけで?今日は「くりぃむレモン」の話をします。
9月14日、ニコニコ動画にとても興味深い動画コンテンツがアップされました
エロゲ業界黎明期の歴史を開設したこちらの動画で、「くりぃむレモン」シリーズがアダルトゲーム業界に多大な影響を与えたという話がありました。
そういえば名前聞いたことあるくらいで全く知らんなあ……ちょっと興味あるなあと思って調べてみたところ……。 なんとくりぃむレモンシリーズって41話も出ている超大作であることが知りました。5話くらいで終わりだと思ってたのでめちゃくちゃ意外。
さらに、このくりぃむレモン、今でも全部見れることが判明……。
くりぃむレモン1話は無料で視聴できたのでさっそく見てみました。
一話目のタイトルが「ビー・マイ・ベイビー(媚妹ベイビー)」で草w 「セイラ・マス」の入浴シーンに子供がくぎ付けになっていたことに着想を得た、というエピソードを裏付けるように、何気ないシャワーシーンに2分くらい使う力の入れ具合。これが伝説の始まりか……。
というわけでまず1話ストーリーの感想。
まずエロアニメなんだなぁ、と思わされるところとして、冒頭でいきなり「自分の兄とは血がつながってません」っていうモノローグから開始します。そして親は都合よく仕事で数日留守にします。この辺りはクスッと笑ってしまいました。
ただ、最初の12分くらいは、ほとんどエロい雰囲気がありません。血がつながらないけれど格好良くて知的な兄にあこがれる可愛い妹、という感じです。学校でのシーンの描写がとても自然で、とてもエロアニメとは思えません。
思い出で美化されているお兄さん
たまたま兄が妹の着替えシーンを見てしまって気まずい雰囲気になっている、くらい。やたらと日常のシーンが丁寧に描かれているのでこれエロアニメだよね?ってちょっと首をかしげたくらいです。
ただ、上に述べたある日のシャワーシーンを境にガラッと雰囲気が変わります。妹はかつて、兄に性的ないたずらをされたことがあったんですね。
実際の兄は、父の養女になった妹に性的いたずらをする変態
妹は、そのことを思い出してシャワーをしながら自分の身体をいじって達してしまいます。 そしてシャワーから終わって風呂から出た妹に、兄がいきなり襲い掛かってきます。この兄はシャワーシーンでの妹の自慰行為ものぞいていたんですね。最悪だな……。
しかしそこはエロアニメ。兄がどれだけ最低な男でも妹はそんな兄が好きなので、さしたる抵抗もなく受け入れ、二人は抱き合ってベッドに向かい、そのままクラシックの音楽をBGMにして正常位→騎乗位と体を重ねます。
亜美シリーズは全9話の大長編に……
ここで終わればめでたしめでたしだったんですが、……家を留守にしていたはずの母親が突然戻ってきて……というところで1話終了。
めちゃくちゃいいところでいきなり話が終わって「ええええええええ!?」ってなりました。
しかも続きが気になって2話を再生したら、全然別の話に…3話も4話も別で、5話が初めて続きになるという構成になっていました。
このあと、このシリーズは以下のように続きます。
第5話 くりいむレモンPART5 「亜美・AGAIN」
第13話 くりいむレモンPART13 「亜美Ⅲ」
第27話 くりいむレモンスペシャル「亜美・イマージュ~白い影~」
第32話 くりいむレモン「亜美・それから 第1部~哀しみの中で~」
第33話 くりいむレモン「亜美・それから 第2部~忘れたいのに~」
第34話 くりいむレモン「亜美・それから 第3部~抱かれたいのに~」
第35話 くりいむレモン「亜美・それから 第4部完結編~微笑みの中で~」
第39話 旅立ち ー亜美・終章ー
かなり長いシリーズになっています。初代からのファンのために何とかして満足いくものを作ろう。何としても終わらせようと思ったんでしょうね……。 (この後41話で5話のリメイク版のようなものが出ましたが、それ以降完全に作品制作が中止になったようです。)
というわけで、以降のあらすじについては動画ページに載っていますのでご確認ください。
3話からはいきなりSFが始まる。このアニメなんなのすごい
というわけで、1話と2話では全然別のお話になるのですが、それでもまだ2話は現代社会の別の女の子、という感じでした。しかし3話ではいきなりスぺースオペラ、4話では北斗の拳やマッドマックスのような世界観の物語が始まってしまいます。
ラルの星の上に4つの星が並ぶ時、伝説の剣士が神殿に降り立ち、悪を討つという
ラルの星を襲った宇宙生命体は、女の蜜をすすってパワーを得るというエロのために生まれたような存在であった。その悪を倒すため本来は、別の男主人公ペルルがこの剣士になるはずだったが、たまたまこのタイミングで神殿に来た幼女キャロンが、たまたまその力と「リバウスの剣」の所有者になってしまう。
ここから、時々エッチな目にあわされつつも、マスコットキャラと化したペルルと力を合わせて悪を倒す冒険が始まる・・・という話なのですが、これが普通にアニメーション作品としてストーリーも良く出来ており、アクションもばっちりとな面白い作品でした。
こちらのSFシリーズも続編が出ていたりします。
第10話 くりいむレモンPART10 「STAR TRAP」
第15話 くりいむレモンPART15 「超次元伝説 ラル・~ラモー・ルー逆襲~」
アダルトPCゲームがいろんな才能の集まる「砂場」であったように、この「くりぃむレモン」も壮大な実験場みたいなものだったんだろうな……
他にも、森山塔(山本直樹)や亜麻木硅、唯登詩樹など、今も現役の作家として活躍されている方の作品をアニメーション化した作品であったり、サスペンス風の作品があったりと、とにかくいろんな実験作が収録されています。
ウィキペディアではこの後「うろつき童子」「淫獣学園」「ドリームハンター麗夢」など後続の作品にも強い影響を与えたとされています。全く知らなかったのですが、今見ても面白いと思えるような作品を、試行錯誤しながら作り続けてきたんだなと思うと胸が熱くなりますね……。
セットだけでなく1話あたり220円で販売されているので、興味がある作品だけでも見てみてはいかがでしょうか?
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