「昔は楽しかった」はぜひ前々作の「昔はカッコよかった」を読んだうえでじっくりと味わってほしい。その絶望感がより胸に迫ってきます

エロ同人

追記:5月10日までFANZA同人で10円セールが行われています

人気サークルの作品が10円で買える機会はめったにないので絶対にチェックしておきましょう。今回紹介する「昔はカッコよかった」も10円セール対象作品です

 

 

「昔は楽しかった」という作品が発売されました。

 

これは「昔はカッコよかった」という作品の続編……ではないです。

姉弟の容姿や関係が似ているので続編かと思ってしまいましたが、「パラレル」みたいな作品ではないかと思います。なので、「昔は楽しかった」だけでも十分楽しめます。

 

でもあえて書きます。

本作は絶対に「昔はカッコよかった」と合わせて読んでほしいです

その方が絶対に本作品のエグさが胸に刺さると思っています。

 

その思いを伝えたいので、「昔はカッコよかった」からのつながりで本作を紹介します。

 

 

「昔はカッコよかった」は構成がしっかりしてて、最後まで読んだ後また最初からまた読み返したくなる作品でした

こちらは「一度転んで倒れ伏したことで、初めてゴールへの道筋が生まれる」というカイジの鉄骨渡りみたいな見事な構成のストーリーです。

あらすじ

主人公にはすごく努力家で優等生だったお姉ちゃんがいた。

 

でも、お姉さんはあまりに頑張りすぎて心身を病んで壊れてしまった。

あれだけ格好良かった姉ちゃんは、もう一人では何もできない

 

 

そんな壊れてしまったお姉さんを見て、両親は「もとの格好よかった姉にもどそう」とする。

 

しかし、弟だけは違った。

無理に姉を直そうとするのではなく、
姉が壊れたままでもいいように、自分が頑張って支えてやればいいじゃないかと考える。

 

昔はカッコよかった姉ちゃん。
今はカッコよくはないけど、別に変ってはいない
気楽に生きるのが下手くそすぎるだけで

 

 

でも、お姉さんの状態は弟が思ってる以上に深刻で。

弟は悠長に「今から頑張る」なんてことを言ってる場合ではなかった。

姉は今にも死んでしまいそうで、今生きているだけでもまだ運が良いような状態だった。

 

 

このままでは姉ちゃんが死んでしまう。

何とかして姉ちゃんに生きる理由を与えなければいけない。

とにかく今どんな理由でもいいからお姉さんに生きる理由を与えなければいけない。

でも、弟は精神科医でも何でもない。お姉さんに今すぐ何かしてあげることはできない。

 

なにか。なにかないか。
俺が姉ちゃんにできること。
生きていたくなるような。今からでも間に合うこと

 

というわけで、ギリギリの状態でほかに思いつかなかったので

緊急回避的に、とりあえず自分が姉ちゃんのご主人さまになる。

姉ちゃんに対して「なんでも自分の命令をこなすように」ということで役割を与えることにします。

 

 

そして、この後二人はセッ〇スをすることになります。

 

 

・・・ってこれだけ書くと、すごく安っちいエロ漫画みたいな感じだよね(笑)

1巻の途中まではそういうかなり無理のあるお話に見えなくもないです。

実際、エロゲに「洗脳完了」っていう作品がありましてですね。
1巻の途中まではそういうかなり無理のあるお話に見えなくもないです。

 

 

ものすごい切実で命がけのセッ〇スシーン

でも、この二人の関係の場合は、ちゃんと二人の中では必然性がある。

なにより二人とも本当に必死・命がけなんだよね。

お姉ちゃんはお姉ちゃんで、弟の命令に従うことが自分の最後の存在意義だと思ってるから何とかして弟を自分のよりどころにしようとしてるし。

弟も弟で、「自分のやってることは間違ってるんじゃないか。自分のせいでお姉ちゃんにとどめを刺してしまうんじゃないか」ってすごく不安になりながら姉ちゃんを抱いてる。

 

最初のエッチシーンとかはお互いに混乱してるしものすごく悲壮感がある。

二人ともお互いに相手のことが好きで、大事に思ってて。

姉の心を壊さないために、余計なことを考えられなくするギリギリまで身体の方をいじめます。壊れるギリギリまで激しいセックスをします。

行為の最後の方で、「壊れちゃったのでは…?」と不安を抱きながら姉ちゃんの顔を覗き込むと。

姉ちゃんは笑いながら

「ゆーた。すき。おねえちゃん、ゆーたがすき」

と訴えるように言葉をかけてくれるんですね。

 

ずっと緊張しっぱなしだった弟は、それでようやく安堵します。

 

二人とも涙を流し、お互い泣きながら抱き合って二回戦にもつれ込みます。

このシーンはかなりグッとくるものがありました。

 

俺が頑張るから姉ちゃんは大丈夫だぞってメッセージを伝えることができた

なによりも、本当に大事なのはご主人さまになってセッ〇スすることじゃなくて、
「俺が頑張るから姉ちゃんは安心してもいい」ってメッセージを伝えることにあるんだよね。

一度は好きな人に言ってみたいセリフだよねこれ。めちゃくちゃ格好いい

それがきちんと伝わったからこそお互い感極まって泣くわけで。
エロ漫画もたくさん読んできたけど、こういうシーンはなかなかお目にかかれなかったのですごい。

 

ここまでが1巻です。まだ半分なんです。

 

「昔はカッコよかった」2は緊急回避的にHして終わり、じゃなくてそこがお互いにとってのスタートラインになってるのが素晴らしい

で、ここから2巻の内容になるんですが、2巻はさらにすごいです。

 

姉と弟がお互いを必要としあってることを確認し、一時の安心感を得てそれで終わりってなるんじゃなくて、それはあくまで再出発のスタート地点。

 

弟は、セッ〇スをする前に決めた決意の通り「姉ちゃんが壊れたままでも俺が支えるんだ」という気持ちをしっかり実行に移す

今まで気楽に生きていたのが嘘のようにめちゃくちゃ努力する。
その合間に、しっかり姉ちゃんも求め続け、姉ちゃんが一番大事だってことも示し続ける。

今までやってこなかったことを両立させながら、毎日全力で生きてるんだよね。

 

いうこともめちゃくちゃ格好いいです。

「この弟、前世は天空の城のラピュタのパズーだったのでは?」

って思いました。

 

姉ちゃんが回復していく

しばらくそういう関係を続けていくと、姉ちゃんの様子が変わってくる。

 

姉ちゃんは一度脳なのか心なのかわからないけど大事な部分がぶっ壊れてしまって、弟のセッ〇スの相手以外のことは何もできなくなってたのだけれど、

 

弟が勉強をやってるときに、それを教えてくれる時だけはすごく意識がはっきりしてくる。

 

「弟の勉強を教える」という行動をトリガーにして、少しずつ回復してくる

 

ここで弟くんは、

姉ちゃんが、ぶっ壊れてしまうまで頑張りつづけてしまった理由も、今になって回復してきている理由もその両方を察する。

(作品中ではちゃんと具体的にお姉ちゃんの口から語られるので読んでみてください)

そして、すでに姉ちゃんのこと大好きだった弟は、姉へのいとおしさが極まってしまう。
この後のラブラブHの描写は最高の盛り上がりである。

 

俺だけの姉ちゃんだったのに…

ここでまたすごいのが、弟くんは姉ちゃんが回復したのが本当にうれしいんだけれど心の奥底でちょっと寂しい気持ちも持つんですよね。「俺だけの姉ちゃんだったのに…」という気持ちが少しある。

 

でも、そんな気持ちを振り切るように

 

この後、ユウタは姉ちゃんに「結婚しよう」と告げる

 

さらにここから意外な事実が判明して、すでに結婚を決意するほどに愛情が高まっていたのにさらにもう一段階好きの度合いが上がってしまう。

 

この部分を読むと、また最初から読み返そうって気持ちになると思う。

 

最後に二人は愛を誓いあい、幸せなキスをして終了。

 

大雑把にはこんな流れ。

 

エピローグではすっかり立ち直った(ように見える)お姉さんが登場していて
本当によかったなぁ・・・ってしんみりした気持ちになれます。

 

「ゆうたと姉ちゃん」はハッピーエンドで終わったけれど、今度は「ゆうやくんとお姉ちゃん」の話です

本作の姉弟は前作とは違います。

ですが、姉が抱えている問題には通じるものがあります。

というか姉の状況は「昔はカッコよかった」以上に深刻です。

「昔はカッコよかった」のお姉ちゃんは、

全てが手遅れになる前に心を壊すことで一歩立ち止まることが出きました。

それによって家族にも弟にもSOSを発信することができた。

家族に対してだけは自分を投げ出すことができた。

だから、弟も一切のためらいなく姉のためにすべてを投げ出し、それによって奇跡が起きました。

 

しかし、今度の姉ちゃんはうまく壊れることができませんでした。

というよりも、本当は壊れているのに、それでも動きを止めることができません。

家族にさえ助けを求めることができない。

 

その結果、弟くんが「昔はカッコよかった」と同じような形で姉にアプローチしても姉の心には届かないんですね

 

私は「昔はカッコよかった」を読んでいるからこそこの絶望感が半端なく感じました。

 

「昔はカッコよかった」や「おねいちゃんと愚痴を聞いてあげる弟の話」を越える絶望。

この二人はその絶望を乗り越えることができるのでしょうか。

 

 

なかに「おねいちゃんと愚痴をきいてあげる弟の話」感想  今作でも「男女の関係を越える姉弟の関係」の描写が冴えわたる
...

みなさんも、過去作と合わせて読んでみて、この先どうなるのかぜひ考えてみてください。

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