「ウマ娘」大人気ですね。私ももちろんアニメから入ってどっぷりハマっております。
私イチ推しのウマ娘は「マンハッタンカフェ」です。
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まだ実装されていませんが、とにかくアグネスタキオンとの絡みが良い。
アグネスタキオンとシナリオにサブキャラとして登場する部分だけでもかなり期待が持てる内容になっており、プレイアブルキャラとして実装された際のストーリーがどうなるのか今から楽しみで仕方ないです。
実装が待ちきれないので、史実とかウマ娘アプリ内での描かれ方を元に「マンハッタンカフェとアグネスタキオンの関係性」について語ってみます。史実における二人の関係性が本当に尊いのでウマ娘プレイヤーにもぜひ知ってほしい!
長くなるので先にポイントをまとめます。
②同期のライバル
③最初から強かったタキオン。最初は弱かったカフェ。
④タキオンが引退した直後からバトンを引き継ぐように本格化したカフェ。
⑤日本国内で最強になり世界にまで挑戦したカフェ。
⑥タキオンとカフェが引退した理由も同じ
⑦現役時代だけでなく引退後種牡馬になってもデッドヒート。
⑧種牡馬としてもタキオンの後を引き継いだカフェ。
ちょっとでも興味が出てきたらぜひ読み進めてみてくださいませー。
アグネスタキオンとマンハッタンカフェの関係性その1:父親が同じ大種牡馬「サンデーサイレンス」
これは多くの人がご存じかと思いますが、1995年以降はサンデーサイレンス産駒が日本競馬会を席巻することになります。言ってみれば北斗神拳伝承者とそれ以外の産駒との争いみたいになります。
その後もトニービン、ブライアンタイムズ、キングカメハメハなどいろんな血統の馬が立ち向かいますが、ウマ娘に登場するようなレジェンド級の馬はサンデーサイレンス産駒が多いですね。
二人ともこのサンデーサイレンス産駒です。
アグネスタキオンとマンハッタンカフェの関係性その2:アグネスタキオンとは同期
そんなわけで、スペシャルウィークが1期でサイレンススズカに惹かれたように、ウマ娘の世界でもSS産駒同士はひかれあいやすいわけですが、特にアグネスタキオンとマンハッタンカフェは同期なのですよね。
生まれ年 | ウマ娘登場 | その他主なSS産駒のG1馬 |
1992年 | フジキセキ、マーベラスサンデー | ジェニュイン、ダンスパートナー |
1993年 | バブルガムフェロー、ダンスインザダーク、イシノサンデー、(ロイヤルタッチ) | |
1994年 | サイレンススズカ、ステイゴールド | |
1995年 | スペシャルウィーク | |
1996年 | アドマイヤベガ(ダービー) | トゥザビクトリー |
1997年 | エアシャカール(皐・菊) | アグネスフライト |
1998年 | アグネスタキオン(皐)、マンハッタンカフェ(菊) | ビリーヴ、メジロベイリー |
1999年 | デュランダル(短距離王)、ゴールドアリュール、アドマイヤマックス | |
2000年 | ゼンノロブロイ(古馬秋三冠) | スティルインラブ(牝馬三冠)、ネオユニヴァース、アドマイヤグルーヴ、ヘヴンリーロマンス、オレハマッテルゼ |
2001年 | ハーツクライ、ダイワメジャー(G1を5勝)、ダンスインザムード、ハットトリック、スズカマンボ | |
2002年 | ディープインパクト | |
フサイチパンドラ、マツリダゴッホ |
ちなみに、マンハッタンカフェは見た目がサンデーサイレンスととても良く似ています。
マンハッタンカフェは同期のセール上場馬の中でも馬体の良さは抜けていたといい、また青鹿毛の馬体に白い流星があるという特徴は父のサンデーサイレンスを彷彿させていたと振り返っている
アグネスタキオンとマンハッタンカフェの関係性その3:アグネスタキオンは最初から優等生。マンハッタンカフェは途中までは弱かった
ウマ娘では、アグネスタキオンは自信満々のマッドサイエンティスト、そして、マンハッタンカフェは自信なさげでイマジナリーフレンドと話をしているようなキャラとして描かれています。
なぜかというと、マンハッタンカフェは実際とても内気な馬であり、また最初の頃は高い期待に反して体が弱く、あまり活躍できなかったからです。
出生時から心身両面ともに弱さがあり、牧場関係者や後の管理調教師・小島太の間では、「奥手のタイプ」であるという見解で一致していた。小島によると、「それでもダービーという夢を描いていた馬」だったといい、「託す期待の大きさが、次第に”何とか走らせなきゃ”という重圧に転じていくのをあの頃は感じた」
サイレンススズカとは別の意味で、関係者からしたら相当扱いにくい馬だったようです。ただ、この時点から才能は高いと周りからも思われていたようです。
しかし、関係者の願いもむなしくなかなか勝てないどころか、出走すらできない日々が続きます。
2001年1月にデビューし2戦目で勝利を挙げるが、春シーズンは体重減を繰り返して結果が出ず、皐月賞や日本ダービーには出走できなかった。
一方、アグネスタキオンはデビュー後すぐに頭角を現します。
二戦目のラジオたんぱ杯3歳ステークスでは、クロフネ(後のJCダート勝ち馬)・ジャングルポケット(同年日本ダービー馬)と共に出走し、この二頭を子ども扱いでレコード勝ちの圧勝。 あまりの衝撃に、朝日杯3歳S勝ち馬のメジロベイリーを差し置いてこの時点で「三冠馬!」の声が上がり始めた
アグネスタキオンとマンハッタンカフェは一度レースで対戦している
ちなみにアグネスタキオンとマンハッタンカフェは弥生賞で対戦しています。しかしこのときはアグネスタキオンが圧勝。続く皐月賞も一番人気であっさり勝ってしまいます。まだ才能開花していなかったマンハッタンカフェとアグネスタキオの間には、この時点では同じ年とは思えない差がありました。
そんなわけで、ライスシャワー以上に気難しい子であったマンハッタンカフェですが、ウマ娘の世界ではアグネスタキオンに対して「だけ」比較的自然体で話ができているのが良いですよね。一方で、ウマ娘としてシナリオが出来た時、トレーナーとちゃんと話ができるのか心配です。弱気だけれど芯は強いライスシャワーよりもトレーナーはずっと苦労しそう……。
うまよんだとこんなウマ娘たちとも仲が良いです
アグネスタキオンの娘ダイワスカーレットとはタキオンつながりで会話をしたりしますし、オカルトつながりでマチカネフクキタルともやり取りがあります。他にも世話焼きお姉さんのヒシアケボノ(1992年生まれ)や魔女っ娘であるスイープトウショウ(2001年生まれ)などとも仲が良いです。
アグネスタキオンとマンハッタンカフェの関係性その4:アグネスタキオンの引退後にマンハッタンカフェが覚醒して世代最強馬になる
アグネスタキオンのシナリオで、タキオンはマンハッタンカフェのことを「自分にはないものをすべて持っている馬」「自分よりさらに遠い所へ行ける馬」だと評しています。これは以下のような史実をイメージしているからだと思います。
最強で三冠間違いなしといわれていたアグネスタキオンでしたが、実際は皐月賞が最後のレースであり、夢を達成できずに屈腱炎で引退してしまうんですね。
そして、それと入れ替わるかのように、マンハッタンカフェは夏から覚醒します。
アグネスタキオンの実験?体重が激変して覚醒!

うまよん8話
8月に前走から46kgも体重を増やして復帰すると、富良野特別と阿寒湖特別を連勝、菊花賞トライアルのG2セントライト記念こそ4着に敗れたものの、菊花賞では先行する馬が有利なスローペースをものともしない差し切り勝ちでG1のみならず重賞を初勝利
こうして、菊花賞で初のG1勝利を手にします。このときの体重の激変ぶりが印象的であり、このあたりが「アグネスタキオンによる実験の結果」というネタに使われてるのだと思われます。
マンハッタンカフェの快進撃は止まらず、続く有馬記念では世紀末覇王の「テイエムオペラオー」と「メイショウドトウ」を倒してG1を2連勝!世代交代を達成します。
実際菊花賞では不利な展開をものともせずに勝利していますし、有馬記念では驚異の上がり33秒台。
有馬記念で記録した上がり3F33.9秒は中山競馬場の2500m戦で確認されていた当時の最速の上がりであるだけではなく、2005年の湾岸ステークスまでは中山競馬場の2500m戦で確認された唯一の上がり3F33秒台であった。
たとえアグネスタキオンが引退していなくてもこの時のマンハッタンカフェに勝てたかどうかは議論になっています。
さらに春の天皇賞も勝利してあっという間にG1で3勝。一気に世代最強の地位に上りつめます。
3歳時に菊花賞と有馬記念、4歳時に天皇賞(春)を勝利した。これを成し遂げたのは他にシンボリルドルフだけである
実際、この年のJRA賞では最優秀4歳以上牡馬を受賞しています。
アグネスタキオンとマンハッタンカフェの関係性その5:マンハッタンカフェは凱旋門賞にまで挑戦するようになる
でも、アグネスタキオンがマンハッタンカフェに夢を見たのはもっと先だったのかもしれません。
マンハッタンカフェはこの後凱旋門賞に挑戦することになります。
残念ながら、結果としては惨敗の上、このレースの後にアグネスタキオンと同じく屈腱炎が原因で引退することになってしまうのですが……。
アグネスタキオンとマンハッタンカフェの関係性その6:タキオンとカフェは、引退後に種牡馬としてリーディングサイアーの地位を争うライバルとなる
二人の関係はこれで終わりではありません。
これだけだと、終始アグネスタキオンを追いかけ続けるマンハッタンカフェという構図になるのですが、この二人の関係は引退後も続きます。むしろ引退後の方が本番といっても過言ではないかもしれません。
引退後というのは「種牡馬」としての争いです。サンデーサイレンス亡き後のリーディングサイヤー(産駒の獲得賞金で1位の馬)の地位を争って、二人は再び戦うことになります。
タキオン=マッドサイエンティストの元ネタ

うまよん8話
アグネスタキオンは引退後、ダイワスカーレット以外にも優秀な産駒を多数輩出して2008年にJRA総合リーディングサイアーを獲得します。これは何気に内国産種牡馬としては1957年のクモハタ以来51年ぶりとなる快挙でした。
このあたりの「優れた産駒をたくさん生み出した」「しかしどの産駒も故障しやすかった」という点が、アグネスタキオン=マッドサイエンティストのキャラ付けの理由になっています。
種牡馬としてもアグネスタキオンの後を継いだマンハッタンカフェ
しかし、アグネスタキオンはリーディングサイアーを獲得した翌年の2009年に急死してしまいます。内国産馬の子がどんどん活躍することを期待されていただけに当時の競馬界ではかなりのショックだったようです。
そして、この翌年に種牡馬としてリーディングサイヤーの地位を獲得したのがマンハッタンカフェでした。

うまよん 8話
2006年に初年度産駒がデビューし、2007年には第2世代目にあたるオリエンタルロックが産駒初の重賞制覇、2009年には第3世代目のジョーカプチーノがGI初制覇を遂げた。サイアーランキングでは2008年にベストテン入り(9位)を果たし、翌2009年にはリーディングサイアーを獲得した。また、2歳リーディングの方でも2008年に5位、2009年に7位、2010年には10位と、3年連続でベストテン入りを果たした。
二頭の間には血のつながりだけじゃなくて、現役時代から種牡馬時代までずっと深いつながりがあったことを知ってほしい
というわけで、単なる血のつながりだけでなく現役時代、そして種牡馬時代まで二人の関係はずっと続いててしかも運命的なんですよね。元ネタを知ることでよりマンハッタンカフェとアグネスタキオンの関係が好きになる人も多いのではないでしょうか?
この関係マジでもっと多くの人に知ってほしいので、記事だけじゃなく動画作りたい……。
そして、もっとマンハッタンカフェのイラストが増えてほしい……。
それだけが私の願いです……。
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