以前紹介した「カラミざかり1・2」の完結編である3が発売されました。

この作品は、1巻では「普通の学校生活」が日常であり、ある日思いがけなくセックスをしてしまったことで、その日常が壊れてみんなおかしくなってしまう、という展開を描いています。
そして2巻では逆に「毎日セックスばかりの関係」が日常であり、その関係が壊れてしまって主人公だけがセックスがない非日常に戻る、という展開になっています。
3の発売を記念して12月24日までは1と2が半額になっているので今がオススメ(現在は通常価格です。)
この機会にぜひ読んでみてください!
3の最後で、ついに山岸くんが何を考えていたのかがわかります
この作品が特徴的だなと思うのは、主人公である山岸くんと飯田さんが何を考えているのかについては、一切モノローグ等で説明されないことです。特に飯田さんは徹底して何も語られません。
表情も、話が進むにつれてどんどん無表情になっていきます。
だから、2までだとこの二人が何を考えているのかよくわからなくてモヤモヤさせられてしまいます。ネトラレ(BSS)展開なのに淡々としている山岸くんも、特に抵抗なく誘われたらセックスに応じてしまう飯田さんも、すごく不思議な存在なんですね。
そんな二人ですが、3のラストシーンでついに山岸くんが何を考えていたかがモノローグで語られます。そして、山岸君の話を通して飯田さんもどういう子だったのかがわかる展開になっています。
今までモヤモヤしながら読み進めてきたのが一気に理解できてスッキリする展開はなかなかに気持ちが良いです。
山岸くんは、好きな女の子である飯田さんとどうなりたかったのか
山岸君は、飯田さんのことが好きでした。それは間違いない。
ただ、山岸君は初めてセックスを経験した時、飯田さんが友人の吉野に犯されているのを見るという興奮に目覚めてしまいます。それからも、吉野が飯田さんと何度もセックスするのを見せつけられる展開がずっと続きます。
本当に好きなら、吉野を押しのけて「俺は飯田さんのことが好きだから吉野は手を出すな!」とでも主張すればよかったんですが、なぜか山岸君は結局ずっと流されっぱなしです。
じゃあそれほど好きじゃないのかな?って思いきや、2巻の後半で飯田さんが暴漢たちに襲われそうになった時、敵わないのがわかっていて飯田さんを守るために立ち向かおうとするくらいには飯田さんのことが好きなんですね。
好きなんだけど、飯田さんに対して独占欲らしきものを全く示しません。
そうこうしているうちに、飯田さんは別の男のものになってしまう
飯田さんも不思議な女性で、最初の時から強引に誘われると全く抵抗しない。吉野のことが好きなわけでも、山岸のことが好きなわけでもなさそうなんだけれど、でも迫られたら受け入れてしまう。
最初はそうでも何度もセックスを重ねるうちに少しくらい親しくなるのかと思いきやそうでもなく、2巻の後半の事件があって気まずくなってしまった後は、すぐに別の男に抱かれるようになります。その間、別に今まで毎日のようにセックスをしていた吉野や山岸くんのことを思い返すそぶりも見えません。
飯田さんにとって、山岸くんたちとのあの夏の思い出はその程度のものだったのでしょうか……・
吉野や飯田が他の相手を見つけていく中、山岸くんは……
夏休みの事件があって気まずくなったとは言え、山岸くんと飯田さんは同じ学校に通っています。なので、その後も飯田さんと関係を続けることもできたはずでした。
しかし、山岸君はそういうことはせず、飯田さんが他の男性に犯されている姿を妄想しながらオ●ニーを繰り返します。今までのセックス仲間であった飯山に誘われてことに及びますが、もう普通の行為では勃たなくなっています。
山岸くんは、自分が誰かとセックスすることよりも、飯田さん本人とセックスするよりも、飯田さんが他の男に犯されていることを見たり想像している時の方がよっぽど興奮できるということを知ってしまうのです。
そのことを自覚した山岸くんは、決心して夏の事件以降今までずっと避けていた飯田さんに「とある告白」をしに行きます。そして……
ずっと無表情で何を考えているのかわからなかった山岸くんと飯田さんが最高の笑顔を見せるエンディングがめちゃくちゃ素晴らしい
本当にめちゃくちゃいい笑顔です。
二人の関係がどうなったのか、とかこのラストシーンの語りについてもめっちゃ語りたいのですが、これは1巻から3巻までずっと読んで最後にこのシーンを見ないとわからないと思います。
本作はNTRもの(BSSもの)であるにも関わらず、最高の笑顔で締めくくられていており、NTR作品が好きな私としても大満足の内容でした。2巻までで微妙って思ってた人も是非最後まで読んでみてください!
当サイトはNTR作品を多く紹介しています。特に、ガチの寝取られ作品が好きな人には「君の涙の理由を僕はまだ知らない。」がお勧めなのでよかったらこちらもどうぞ。


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