絵の描けない私からしたらどの同人作家さんも素晴らしい作者様なのですが、その中でも特に一味違うな、と勝手に思っているのが「アイドルマスター」の二次創作を描かれている作家さんですね。
アイドルマスターは「女の子」が主役の物語です。ゲーム中でもものすごい量のイベントやコミュ会話があります。しかも女の子単体のイベントというより、女の子同士の交友関係に始まり、さらに仕事でアイドルとして大勢の人とかかわり、なによりもプロデューサーという「大人」とのやり取りもあります。これらの多くの人々との関係から多面的に女の子の魅力を描き出そうとします。
なので二次創作をされる作家さんはまず原作におけるアイドルのことをよく理解して掘り下げ、その上で自分の理想とするアイドルを描き上げるという作業をされている方が多いです。単に絵がうまいだけでなく、キャラクターの多様な内面を理解して、それを表現することができる作者様が多いなと感じます。
今日紹介する「玉葱屋」さんもそんなアイドルマスターの二次創作出身の作家さんです。過去作では主にシンデレラガールズの「北条加蓮」の二次創作を手がけられいて、今回が初めてのオリジナル創作になります。
しかし今回は絶対的ピンチで急遽アシスタントを募集したら
来たのはバイト先の後輩でもあるJ〇だった?!
しかもその後も続く彼女の予想外の発言と展開
困惑しながらも体は段々欲望の導くがままに…
「アイドルとP」じゃなくて「神絵師の女の子と同人作家の男」という組み合わせ
本作で登場するのは、アイドルみたいに可愛いですが、それだけでなく「神絵師」の女の子です。
この女の子がめちゃくちゃ可愛いというか、可愛いのは当たり前で同人作家にとっての「理想(アイドル)」みたいな女の子なんですね。
まず見ためがトップクラスに可愛い。
その上でオタク絵に抵抗がない。それどころか自分より絵がうまいくらい。
あんたいい笑顔でなんてことをいうんや……
さらに距離感が近い。尻込みするこちらにかまわずぐいぐい距離を詰めてくる。
んで、ここからが大事なんですが、彼女がこういう態度をとるのはあくまで「自分に対してだけ」なんですね。
彼女はもともとは絵ばかり描いていて全然コミュニケーションが得意ではなく、男どころか女友だちもあんまりいない。もちろん処〇。でも、主人公のことが好きだから、あえてそういうキャラを作ってぐいぐい攻めてきていた。
自分のことを好きで、自分のために演技をしてまで距離を詰めようとしてくれる女の子……。オタクの妄想や願望を具現化したような完璧な存在ですね。
オタクは単純なので、こういう「多面性」というか「女の子自分だけに見せてくれる側面」みたいなのを見せられるとコロッとやられてしまいます……。
豊かな内面描写はHシーンに突入してからも健在
この先も、がっつく主人公に対して「まずはキスから」と可愛い表情を見せたかと思ったら
逆に、一回目で物足りないと感じたら勢いよく二回戦を求めてくる貪欲なシーンを見せたり
とあるシーンを頼んでみたらすごい恥じらってみたり……と、一つ一つのシーンで彼女の様子がコロコロと変わり、主人公が翻弄されるHシーンが凄く楽しいです。
私は今までの紹介作品でもそうだったんですが、基本的にページ数が多いシリーズもの作品が好きです。短すぎると物足りないって感じがちです。
でも、この作品は30ページという分量の中で、一人の女の子に対して多様な表情や魅力を表現してくれて、きっちり多様なHシーンを楽しませてくれています。こういう描写もすごく好みでした。
オリジナル1作目でこの完成度はヤバイですねっ☆
次回作も楽しみにしつつ、まずはこの作品をお勧めさせていただきます。
おまけ:単純にこの上半身裸にリボンだけっていう「記号」が好き……
視覚的に、女子高生ものでよく見るこの格好すごいそそられます。
「全身裸だけどソックスだけ外さない」のが好きっていう人がいて、それと似たような感じで、「上半身裸なんだけど制服のリボンだけは外さない」っていうのもエロ同人あるあるのフェチズムだと思います。
他にも無限軌道さんの「えんこーせい!」だとか
hisashiさんの「食戟のソーマ」同人誌でも似たようなファッションが見れます。
これって名前付いてないんですかね? 前から気になってます。
名前がついてもっと広まってくれればいいなあ……。
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