「シンソウノイズ~受信探偵の事件簿~」 ミステリものとしてより恋愛としてより、友情もののエロゲ作品が好きな人にお勧めしたい良作

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日曜日はエロゲの日なので、今日もエロゲの紹介をします。

今日紹介する「シンソウノイズ」は2016年発売のミステリ作品です。

ミステリ風のシナリオを読むだけでなく、きちんと推理パートもシステムとして用意されており、特に第6章は難易度も高くてなかなかやりがいがあります。
全6章のオムニバス形式になっていますが、バラバラではなくきちんと各話がつながっており、序章のなんでもない事件も最終章でちゃんと意味を持ちます。ミステリ小説好きな人ほど満足できる内容になっていると思いますので、ぜひ挑戦してみてください。

 

何よりも「はましま薫夫(しげお)」さんの絵がとても美麗です。私はどちらかというとこちらの点を強調しておきたいです。みんな可愛いのでぜひオープニングムービーだけで見てください(笑)

シンソウノイズ~受信探偵の事件簿~ オープニングムービー

 

ミステリものとしてより恋愛としてより、友情ものの作品が好きな人にお勧めしたい良作

ミステリ物である以上にこの作品は学園青春ものです。特に「恋愛」よりも「仲間たちとの友情」に力を置かれているのがこの作品の大きな特徴です。

人の心が受信でき、幼いころから人の心の嫌な部分を受信し続けることで人間不信に陥っていた主人公が、いろんな事件に巻き込まれながらも、同じ行動班になった男2人、女4人の計6人の仲間たちと絆を深めていき、最後の戦いを乗り越えるという展開は王道ながらグッとくるものがありました。

 

 

「ペルソナ4」や「ペルソナ5」、「ぬきたし」などの作品が好きな人ならこの作品も絶対に好きになってもらえると思うのでお勧めです!!!

 

まずはコミカライズ版をお試しください

最近になってコミカライズ版が発売されたのですが、この出来が異常に良く、続きが気になって仕方なかったのでゲームの方も即購入してみました。

『シンソウノイズ~受信探偵の事件簿~』
“心の声”を聞く、青春サスペンス! (ガンガンONLINE)

まずはこの1巻で作品の雰囲気をつかんでいただき、面白かったら私と同じように購入してみるとよいと思います。

シンソウノイズ~受信探偵の事件簿~

下記のあらすじのうち第二章までの内容が収録されています。要点をコンパクトにおさえているうえに、重要なシーンは原作以上にわかりやすく描写されており、非常にレベルが高いです。

 

シンソウノイズのあらすじ

1章 体操着窃盗事件
班合宿の行き先を決めるミーティングまでの時間、それぞれが校内をうろついていた中、水泳の練習をしていた夏希の体操服が紛失した事件。クラスメイトの性格紹介や推理パートのチュートリアルを兼ねた簡単なエピソードだけれど、実は後の伏線にもなっている。

幕間  雪本さくら転落死事件
クラスメイトの「雪本さくら」が転落死する事件。状況から見て完全な事故であり、誰も疑わしい人がいなかった。にも拘わらず主人公は「私が雪本さくらを殺した」という声を受信してしまう。しかも主人公の能力(半径数メートル以内の声しか受信できない)から考えて、犯人は同じ行動班の仲間しかいない。ここから、主人公はクラスメイトを大事に思いながらもこの中に雪本さくらを殺した人間がいると常に疑いつづけることになり、物語に緊張感が生まれる。

 

2章 園城寺邸密室殺人事件
さくらの死後、班合宿の行き先を決めてなかった3班が、半強制的に送られた洋館、そこで起こる本物の密室殺人事件。
犯人はバレバレなので推理の楽しみは薄く単体では面白くないが、この円城寺邸は6章の舞台でもあり、その際のミスリーディングと伏線が用意されており、合わせると重要な章。

 

3章 鏡の中の少女
死神3班という呼び名が付き始めた頃、彼らのクラスにさくらそっくりのひかりが転校してきて、夜の学校で陰鬱な美術教師が殺された事件。
この章は4章へのつなぎのほかに、「雪本さくら」という人物がなぜ事故の際にあの場所にいたのかというヒントになっており、これも後でこの章の意味が分かると「そういうことだったのか!」とびっくりします。

4章 受信探偵VS〇〇探偵
沙彩から自分以外の超能力のことを聞かされ、ついていった互助機関メイズで発生した、超能力者によるメダイ強奪事件と国分さん傷害事件。

3章で主人公以外にも能力者がいることが明らかになりますが、4章は能力者だらけです。そのため事件が起きた時に主人公だけがアドバンテージを持つ状況でないし、推理の可能性が広がるので推理パートが面白くなってきます。犯人は予想通りですけどね。能力者の能力はどれも限定的であり、推理の面白さを台無しにするようなことがないバランスとなっておりとても見事だなと思います

 

5章 演劇部の天使と悪魔
文化祭が迫る頃、百合子と高永が所属する演劇部で、ヒロイン役の女生徒が脅迫に遭ったり、衣装を切り刻まれたりする事件。

この章はまず犯人当てが難しいというのがありますが、それ以上に推理終了後のエピローグで明かされる真実が衝撃的で、今までみてきたものがひっくり返される驚きがあります。いよいよ物語が佳境に入っていきます。

6章 謎と罠と嘘
いろいろあってすれ違う一真とモモは、3班のメンバーと三度園城寺邸に招かれ、謎解きイベントのモニターをすることになるが、そこで巻き込まれる命を懸けたゲーム。

推理パートに特化した章で、すべてはこの6章のためにあったといっても過言ではないくらい。今までの章ですこしずつ積み重ねられてきた情報や伏線が一気に回収されていくのが本当に気持ち良いです。

なお、この章の推理を間違えるとバッドエンドになるのですが、一度はバッドエンドになることを前提とした意地悪な問題となっています。この「バッドエンドを前提とすることで正規ルートのありがたみを実感させる」というのはエロゲーの分岐システムをうまく活用した素晴らしい演出だったと思います。

 

最終章 真相の深層へ
明かされるさくらの死の真相と、哀しい人生を歩まされたふたりの能力者の対峙。

終章は推理パート無しで純粋に読み物となっています。

6章の後に一度仲たがいした仲間が再び結集し、みんなで力を合わせて最後の敵と立ち向かうという、友情物語の王道まっしぐらな展開には本当に胸が熱くなります。

最後の最後で選択肢がありますが、どちらを選ぶかはもう言うまでもないですよね?

 

メインヒロインのキャラクターのヒロイン力が半端ない

このゲームでは1章の後で死んだ雪本さくらを除きヒロインとして女の子が4人(+1名)います。どの子も魅力的ではあるのですが、その中でも特に「桃園萌花(モカ)」がめちゃくちゃヒロイン力高いです

「わあ、すごいねぇ、橘くん。名探偵みたい!」

モモは「ぬきたし」のヒナちゃん先輩みたいな子で、とにかく何があっても主人公のことを肯定し、応援してくれます。主人公がひどいことをしても怒るより先に心配してきます。

物語によっては「うざい」キャラになるかもしれませんが、この作品の主人公は冒頭でも述べたように「受信能力」のせいで基本的に人間不信であり、この二人の相性は最高に良いです。このため、他のヒロインも魅力的なのですが圧倒的な存在感を発揮します。

人間不信だし自分に自信がない主人公にとって彼女の存在は唯一無二です。裏表がなく、主人公の能力を知っても嫌悪したりせず、主人公にまっすぐ好意を示して向き合ってくれるモモは、救いというか……一度今までの自分を否定して新しい自分として出発させてくれる、胎内回帰を許してくれる「ママ」のような存在と言えるかもしれません。

モモの魅力はぜひ作品をプレイして存分に味わってほしいです。このキャラクターの存在だけでもこの作品プレイしてよかったって思えるくらい好き……。

 

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「ぬきたし」が好きな人にはこの作品もお勧めですし、逆にシンソウノイズが好きだという人には「ぬきたし」もおすすめです。

おまけ

この主人公とモモの関係を見ていて、私は「スパイラル~推理の絆~」という作品の「結崎ひよの」を思い出しました。「スパイラル」の最後の最後で傷ついた心がモモを見ていると癒されていくような気がします……。

スパイラル~推理の絆~

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