マンガだけじゃなかったのか……エロゲでも「パッケージで買う人よりDL販売で買う人の方が多い」時代が到来!

エロゲ

毎週金曜日放映のラジオ「餅月ひまりちゃんねる」を聞いてたある日のこと。

ちょっとショッキングなお話が耳に飛び込んできました。

 

(この動画の31:20秒あたりから)

 

ついに、エロゲでパッケージ版を買う人よりDL販売で買う人の方が上回ってしまった!

 

マジか!と思って調べてみたところ……ほんまや。

---法人概要/審査実績---  EOCS/一般社団法人コンピュータソフトウェア倫理機構オフィシャルウェブサイト

パッケージが全然買われなくなって、DL販売が伸びてる。

 

しかもこれ「ソフ倫のエロゲ」のみですからね。ソフ倫通さない同人エロゲは含んでない数値です。

 

 

とはいえ、コロナの影響でパッケージ版の売り上げがめちゃくちゃ下がった!みたいな感じではないですね。

つまりパッケージ版を買うエロゲオタクはコロナの中でもきちんと月末に店舗に足を運んでいたということであり(通販かもしれないけどね!)、DLの売り上げ増加はパッケージ版が買われなくなった代わり、というわけではないようにも思います。

 

私の観測範囲でも「素晴らしき日々~不連続存在~ 10th anniversary特別仕様版」や、Innocent Greyのパラノイアシリーズ最終作「天ノ少女」が発売された去年の年末などは、ソフマップの売り場はかなり盛り上がっていた記憶があります。

素晴らしき日々~不連続存在~ 10th anniversary特別仕様版

 

とはいえ、それはあくまで今のところの話。

本当の意味でコロナの影響がエグイのはここ数か月じゃないでしょうか。

私は去年は緊急事態宣言期間を除き、月末には欠かさずエロゲショップに足を運んでいましたが、そんな私ですら3月末を最後にエロゲショップに行ってません。定期券の廃止や、コロナ変異株の影響があって外出そのものを控える空気になっているからです。

 

どの地域でも同じような状況だとすると、今年はエロゲのパッケージ売り上げはさらに下がってしまうような気がします。

 

エロゲの販売本数合計は、2015年を底にして回復しているようにみえるが…

とはいえ、パッケージで買ってた人がDL販売で買ってくれるのであればそこまで悪くないです。

 

そして、販売本数で見れば2015年から回復しているように見えます。

 

 

一見これはいい感じに見えるかもしれませんが……。

素直に喜んでよいものか疑わしい部分もあります。

 

今は過去作品のセールが販売本数を支えているだけかもしれない

上で述べたように、伸びているのはDL販売なのですがこれはフルプライスの新品かというとたぶんそうではないでしょう。少なくとも、去年私がDL販売で買った商品はほとんどが「セール対象商品の過去作品」でした。

古いゲームが500円になっていたり、準新作が20%ポイント還元対象になったり、去年販売されたソフトが5割引きになったり、特定のブランドの作品が10本まとめ買い10000円になったり、とお得なセールがたくさん実施されていたので、この時に買った人が多いでしょう。

しかし、過去の作品がセールで売れるというのはそう何年も続くということはないでしょうから、それが終わった後に果たして今の売り上げが維持できるかは少し怖いです。

 

低価格化やばら売りといった形で販売本数だけ増えても売り上げはほとんど変わらない

また、2008年以降の数値を見ると、一番右にある「会員数=企業数」も「販売本数」もどんどん減っているのに、審査されている本数だけ増えています。

 

 

つまり、これは「製造~販売のサイクルが早いミドルプライス~低価格帯のソフトウェア」が増えているということです。

nineシリーズ(4部作)日向千尋は仕事が続かない

 

もっと言えば最近は「フルプライス版」とは別に、個別の攻略キャラごとに独立して販売する「ばら売り」なども見かける機会が増えてきています。そういった影響もあって1本あたりの平均単価は落ちているでしょう。

極限痴漢特異点フラグメント ―リーザ―
1680円
俺の知らぬ間に彼女が… 宮原麻衣奈編
1500円

 

なので、ソフ倫参加企業全体での売り上げは伸びているとは言えないと思います。

 

 

店頭販売による「限定版」や「関連グッズ」などの販売がなくなると企業にとっても大打撃

さらに、実際にソフマップなどのエロゲショップに行ったことが有る人ならわかると思いますが、店頭での販売においてはその商品だけでなく、主題歌CDなどの特典が付いた「限定版」の販売であったり、「関連グッズ」の販売などアップセルが盛んにおこなわれています。

 

特に「まいてつ」シリーズで知られる「lose」は大量のキャラグッズや音声CDを販売していたので印象に残っていますし、アリスソフトが「ドーナドーナ」を出したときも豪華な特典だとかオナホメーカーとのコラボ商品が話題になっていたりしましたね。

まいてつ Last Run!!ドーナドーナ いっしょにわるいことをしよう

 

 

ファンとしても好きなゲームについてはパッケージだけでなく、その他キャラグッズなどが出ている方がうれしいし、エロゲショップとしても人気作品が出た時に展示などで売り場を活性化できるのでそれぞれにメリットがある関係です。

 

しかしコロナの影響でこれらがすべて機能しなくなり、DL販売ばかりになってしまうと、いよいよパッケージやエロゲ売り場そのものがなくなってしまうかもしれません。。。

 

それはめちゃくちゃ悲しいので、何とかコロナが早く沈静化して、また気軽にエロゲショップに足を運べるようになってほしいなと切実に思いますね。

 

とはいえ、2年前に発売されてから未だにfanza売上ランキングトップ10に君臨し続けている「ぬきたし」を初めて、力のあるエロゲはパッケージ・エロゲ問わず売れているので、今後もそういうエロゲがどんどん出てきてほしいですね。

【ぬきたし】抜きゲーみたいな島に住んでる貧乳はどうすりゃいいですか? 1+2パック

 

一方、もともとDL販売主体で、サクサクプレイできる「同人エロゲ」は絶好調で今年も全体の売上が2割以上伸びてるみたいです

 

以前に、昔ながらのノベルタイプ系のエロゲだけではなく「広義のエロゲ」という視点で見るとむしろ昔よりずっとエロゲの需要は増えている、という記事を書きました。

エロゲ衰退論は本当か?アダルトゲームの市場規模が今どうなっているのかデータで検証します
エロゲ衰退論について、ソフ倫のエロゲだけでなくDL販売や同人インディースなども考慮してデータを確認してみます

この傾向は今年も続いております。DLSiteの決算数字を見ても同人エロゲの方は絶好調のようです。

エロゲ業界もこういう感じで再び盛り上がってほしいなと思う次第ですが……

 

ちなみにここ最近の餅月ひまりさん一押しのエロゲは……「魔法少女消耗戦線」です。

 

凌の辱ゲー大好きひまりさんをして、メインヒロインのみのりちゃんは「まさに凌の辱されるために生まれてきた女」と大のお気に入りのようです。今回の動画でもかなり熱く語っており、一度語った後に時間をおいて再度この話にもどってきてしまうくらいドはまり中。現段階で2021年のベスト作品とまでおっしゃっていたので相当面白いようです。

シナリオライターは「かにしの」「仏蘭西人形」「ティンクル☆くるせいだーす」で知られる丸谷秀人。そして原画はblack cyc時代に数々の凌辱描写で人気を博した上田メタヲ

 

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