毎日FANZAをチェックしているせいで、ターゲット広告が軒並みDMMの広告ばっかりになってしまったかんりにんです(´・ω・`)
最近広告で見かけて気になっていたのはこの作品です。
なんと、調べてみたら初出は2014年発売の作品とのこと。
なんで今更……と思いつつ軽い気持ちで読んでみたのですが期待以上によかったです。
とてもやさしい雰囲気の「挫折からの再生」の物語でした。
今週の私のように「つらいことがあって癒しを求めている人」に超おススメしたいです。
朝の来ない家のあらすじ・設定紹介
主人公の下倉航平はバツイチの中年男性。
元々は仕事一筋のエリートサラリーマンで、社長の娘と結婚して順風満帆だった。
まずどん底からスタートする
しかし、ある時部下の失態の責任を取って職を追われてしまう。妻はそんな彼に愛想をつかし、親権も航平に預けたまま家を去ってしまう。妻が家から去ったあと、航平は妻が紹介してくれた在宅の仕事を細々とこなしつつ娘と二人で暮らしていた
航平はその後、心が壊れてしまった娘の心をいやすために絵本を描き始める。そして娘を養っていくために在宅の仕事をこなしながら、絵本作家を目指して絵本の制作を行うようになる。
しかし、二足のわらじをこなしつつ娘の相手や家事もこなすのは厳しかった。
家政婦として「結城さくら」がやってくる
そこで家政婦を募集することにしたところ、やってきたのが表紙の女の子「結城さくら」だった。
彼女は無口で感情が読めない娘だったが、初日にいきなり主人公に迫ってきて、二人は関係を持ってしまう。その時、さくらは航平のことを「おとうさん…」と呼んだ。
その後も何度となく身体を重ねるうちに、航平は他の誰にも言えなかった自分の気持ちを少しずつさくらに打ち明けていき、そのたびに心の隙間が埋められていく。
そんなわけで、正体がわからないまま、さくらは航平にとっても大事な存在になっていく。
「結城さくら」は何者なのか?そしてなぜいきなり航平に抱かれようとしたのか?
その後、いろいろあって彼女の秘密が明かされるのだがその真実はとても悲しいものだった。
さくらは母親による性的虐待の被害者だった
母親は再婚した後も義父に黙って浮気を重ね、しかもその浮気相手に無理やりさくらを抱かせるなどしていた。しかも、最終的に母親は義父の財産を奪って逃走してしまう。
すでに自尊心が擦り切れてしまっていたさくらは、心が壊れてしまって自分のことを母親と認識するようになってしまった義父をいやすために、自分の身を捧げていた。
結局義父は心が回復することなく死に、さくらは完全に孤独になってしまう。
さくらは航平に亡き義父の面影を求めていた
航平との出会いは義父の死後たまたま公園で見かけたときに、父の面影を感じて覚えていたのだという。その時の彼女はただ、航平に義父のかわりを求めていたらしい。
実は二人は似たもの同士で、心が通い合っていた
最初はあくまで義父の代わりを求めていたさくらだったが、身体だけでなく言葉を重ねるうちに、航平は自分と似たもの同士であることが分かってくる。
航平もまた、妻に捨てられて深く傷ついて心に大きな隙間ができていた。それでいて、自分よりもまずそばにいる誰かを癒したいと思う優しい人間であることを知っていく。
最初はただの傷のなめあいや心のスキマを埋めるためだけの関係だったかもしれないけれど、事情を知った二人は、誰かの代わりではなくほかならぬ「航平」と「さくら」をお互いに求め合う。
家を去った妻が、娘を引き取ろうと家に押しかけてくる
その後、さくらと娘との関係も良好になり、さらに絵本作家としての仕事も獲得できるかもしれない、と状況が上向きになりかけるが……
そんな時に、妻が娘の「まみ」を引き取ろうと家に押しかけてくる。
三人は、この試練を乗り越えて、もう一度朝を迎えることができるのか?
作品中で築き上げてきた絆が問われる……。
というところで、最後だけはぜひ自分の目で確認してみてほしいと思います。
・エロゲのようにしっかりとしたストーリー(家族もの)
・無表情だった女の子が心を開いてくれる様子
・おっさんと20歳の女の子の年の差カップル
最終的には、エロゲを1本プレイしたような読後感を味わえます
世の中には、傷ついた心を抱えて生きている人たちがいます。
傷の深さ、形…それぞれいびつに傷ついた心を抱えて懸命に生きています。
あなたも傷を抱えているのなら……
傷ついた心を持ち寄って、隙間を埋めあえる人がきっといる。
ともに歩んでくれる人がきっといる
きちんと幸せな結末を迎えることになるので、ハッピーエンド好きな人におススメ。

こちらの記事で紹介している「ワケあり少女と同棲生活」も似たお話になっています。
是非合わせて読んでみてください!
コメント