5月1日から5月7日まで、ランス10が「Alicesoftまとめ買いセール」の対象になります。この機会にランスシリーズをプレイしたいと考えておられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんなみなさんの中で、鬼畜王ランスもプレイしてみたいという方のためにプレイするまでの方法をまとめておきます。すべて無料ですし、手順通りにやればとっても簡単なのでぜひやってみてください。
「鬼畜王ランス」を無料でプレイできるようにする手順
「鬼畜王ランス」のイメージファイルをダウンロードする。
基本は公式ページからダウンロードできます。もしうまくいかないときはこちらのページ(非公式)からダウンロードします。466MBあるので気を付けてください。
「鬼畜王ランス」のイメージファイルを解凍する
rarファイルの解凍方法がわからない人はぐぐれ。
PCで仮想イメージマウントツールをインストール→起動する
とりあえずDaemonToole無料版を使ってれば問題ないんじゃないかなと。
これで起動すれば全く問題ないのですが、もし機能しなければこちらをお試しください。(推奨はしません)
ただ、現状PC版でするメリットは「改造ができる」くらいしかないと思うので↓の「鬼畜王onWeb」でのプレイをお勧めします。改造をしたい人は例えばこのページにssgファイルがあります。さすがにすべてのルートを制覇するのは今からだと大変なので、ケイブリス撃破くらいまでがんばってプレイ出来たらその後は改造使ってもいいかなと個人的には思ってます。
PCでの起動が難しい人はブラウザ上で起動できるゾ
一時期話題になったので知ってる人もいるかもしれませんが「鬼畜王onWeb」でダウンロードしたイメージをマウントすれば問題なく起動可能です。これほんとにすごくて、フォントや描画がむしろPCで起動するよりも快適で、セーブロードも全く問題なくできます。
→実はこれを使えばiOS上でもプレイ可能ですが非推奨です。
鬼畜王ランス以外の旧作を無料でプレイするための手順
「鬼畜王ランス」以外も、「アリスソフトがフリーソフト配布宣言をしているソフト」は同様の方法でプレイ可能です。鬼畜王ランス以外はこちらのページの方が無料イメージファイルがダウンロードしやすいです。ランスシリーズは旧作のリメイクが進んでいますが、現状02は入手がほぼ無理。04及び04.1と04.2はまだ未発売です。
あらすじを読むくらいでも十分だと思いますが、プレイしてみたくなった人はぜひチャレンジしてみてください。
さて、ではなんで今頃になって鬼畜王ランスをプレイする方法について書いているかですが……。
私は絶対にランス10の前に鬼畜王ランスだけはプレイしてほしい派です
これランスシリーズを1から10まですべてプレイした私の個人的な意見なのですが、ランス10で最高の感動を味わいたければ、絶対に「鬼畜王ランス」をプレイする必要があります。
確かにランス10はチュートリアル及び過去作の設定が非常に親切なので単体でもプレイ可能ですし、ランス5Dから始めても十分満足いくと思います。それでも、最高の感動を味わえるのは、ランス10が平成時代最高のエロゲだと思えるような体験をしたければ、「鬼畜王ランス」のプレイは必須です。
ランスシリーズの構造の特殊性
ランスシリーズはもともとは一人の鬼畜戦士を主人公にした平凡なRPGでした。しかし3から一気に世界観が拡大し、その調子で1から4まで製作がされた後、先に鬼畜王ランスで戦略シミュレーションという俯瞰的な視点でifストーリーという形で先にすべての世界を旅し、ラスボスと対峙するまでの展開を先に「すべて」体験することができました。それどころか、この作品でしか描かれない世界設定がいくつも登場します。
つまり、先にAlicesoftがランスシリーズという世界を使ってやろうとしていることは一度ここで全部出し尽くされます。しかし、この作品ではランスとシィル個人は幸せになりますが、世界を救うことはできませんでした。 ランスは欲望のままに行動して世界をめちゃくちゃにしてしまいますから、この作品のルートのままでは世界に「その後」がないんですね。
そこで、「正史」という形で登場する5D→6→7(戦国)→8(クエスト)→9→10という形で、一度描かれたシナリオを修正していくんですね。(境界線上のホライゾンのように)
鬼畜王ランスをプレイ済みだとより厚みを持ったストーリー体験ができる
鬼畜王ランスをプレイしていなくても何の問題もありません。そもそも、鬼畜王ランスのは「ありえたかもしれないストーリーでしかない」のだから、ゲーム世界中のランスたちはそれを知らなくても全く問題ない。
でもプレイヤーにとっては大きな違いがあります。
一度体験しているからこそ、すでに登場する人物たちは既知で思い入れのある存在になっているのですから。一つ一つのキャラクターを多層的な存在として受け止めることができます。(「鬼畜王ではこんなだったのに正史では……」という感覚)。
さらに、「鬼畜王ランス」ではどんなルートを通っても不幸な結末しかなかったはずのキャラクターもいます。そんなキャラクターが、正史においてはランスの何気ない簡単な行動で救われるという展開があったりします。一度も体験してない人には特に意味がなくても、プレイ済みの人には感動ひとしお、という感じになります。また悲劇になるんじゃないかと恐れながらプレイして、それを乗り越えていってくれると「うおおお、その手があったのか」という感動を覚えます。
「ひぐらしのなく頃に」や「シュタインズ・ゲート」のようなループ物の物語で主人公が体感したような感覚を、プレイヤーとして体験することができるわけですね。
「鬼畜王ランス」プレイ済みの人は「面白かった」をはるかに凌駕する「圧倒的感謝」を感じることができる
そして何より、正史では「鬼畜王」に登場しなかったキャラクターが登場して、それによってストーリーが少しずつ変わっていきます。それが積み重なっていくことによって最終的に「鬼畜王ランス」では到達できなかった地点まで到達することができるのですが、これも一度鬼畜王ランスにおける到達点の「限界」を知っていると、それがどれほどの偉業であるかが染みるほど感じられます。
私がランス10を最後の最後までプレイしてグランドエンディングを迎えた時の感情はもう「面白かった」とか「満足」いう言葉だけでは言い表せない、「深い深い感謝」でした。「最後まで信じていてよかった。いや、信じて期待していた以上のものを見せてくれた」という気持ち。ものすごい寂しさを感じつつも満たされてるという不思議な気持ち。
ここまで体験できて初めて、「ランスシリーズが平成成功の作品だった」と胸を張って言える。そして、この感覚は、正史(5D→6→7(戦国)→8(クエスト)→9→10)だけをプレイしただけでは決して得られないものだ…と私は思っています。私が必死にランスシリーズを布教しているのは、この感覚を一人でも多くに味わってほしいからです。
余談。ランス1~4をプレイしていると「シィル」というキャラが意外と毒があることがわかる
こちらはおまけくらいの話で、鬼畜王ランスと比べたら全然優先度は高くないのですが。
ランスシリーズメインヒロインというか「正妻」はシィルというキャラクターです。このもこもこしたピンク色の髪型キャラデザインの女の子がメインヒロインといのは、おそらくこのランスシリーズしかないでしょう。立場が奴隷(サーヴァント)であるというのも古き良きTRPG的設定で、ギャルゲーでは珍しかったと思います。
ところでシィルというキャラクターは、「正妻」ポジとしてあまりに強く、シィルが目立ちすぎると他のヒロインが陰ってしまうという問題があるためか5D以降の正史ではそれほど目立ちません。基本的に穏やかでランスのブレーキ役、外付け良心回路としての役割に徹し、メインヒロインとは思えないほどキャラ個性や主張が控えめです。それどころかランス7の後半からランス9までは退場させられてしまう始末。
しかし、ランス1からランス4までは、あくまでも「ランスとシィルの旅」なので、シィルはランスの奴隷という立場ではありますがキャラ個性が強く出ます。ランスが他のヒロインに手を出すところを見て嫉妬をしたり、ランスからはぐれたときは自分の意志で力強く行動したりします。ランス4.2では物語の半分くらい主人公として行動したりするほどの主体性があります。
ランス5D以降は穏やかになったように見えますが、本当はどう思ってたのかとか考えるとすごく面白いですね。
それはそれとして、5月1日から7日のセールは絶対に見逃さないようにしてくださいね
ランス10が1100円で買えるというのは破格なので。
DMMと違ってDLSiteはものすごく親切で誰でもまとめ買い適用を受けられます。
お見逃しなく!
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