こんにちは、ライターのさやかです! 性別は女子なんですが、男性向けのエロ漫画やエロゲ、AVが大好きなのでエロライターをやっています。
今日はそんな私が、
読了し終えてしばらく、涙が止まらなかった名作エロ漫画をご紹介します。
涙の理由は後述しますが、今日の記事だけはどうか、どうか最後まで読んで頂きたいです。
私は小さい頃から漫画が大好きで、一時期は同人作家もしていました。鳴かず飛ばずでしたし、その後ふつうの仕事に就きました。でも一度でもペンを握って漫画を描いていた人間です。だから、今日紹介する漫画には、ちょっと特別な思い入れがあるのです。
漫画を描いたことがなくても、やりかけて途中になってしまったことがある人、苦労を重ねて自分のやりたいことをつかみ取った人、それぞれの人にきっと強く共鳴すると思います。エロい場面もめちゃめちゃ多いですが、ぐっとくる人にはきっとぐっとくる。そんな二度美味しい作品の紹介です。
ゴージャス宝田先生「キャノン先生トばしすぎぜんぶ射精し!!」はどんな作品?
こちらです! 売れっ子のエロ漫画家の女子(キャノン先生)と、なかなか売れないエロ漫画家の男性(ルンペン貧太・びんた)が登場し、作中で絡みまくります! 設定としてはこの売れっ子エロ漫画家女子……1●才の設定です……!
表紙の真ん中にいるのがキャノン先生で、眼鏡をかけて笑っているのが貧太です。

290ページで770円です!!(通常価格1100円 6月10日までのセール!!)
もう読みごたえばっちりの作品です。
キャノン先生はロリロリな外見で内面はエロエロです! そんなキャノン先生のアシスタントに大抜擢された貧太……。二人がえちえちな関係になっていく……ということは想像に容易いと思います。(アシスタントになって2Pくらいでそうなるので、ここはネタバレというレベルではないと思いますのでちょっと載せます)
キャノン先生の年齢は1●才ということになっているのですが……
エロ漫画家というだけあって、エッチなことに関する知識もプレイの種類もそれはそれは豊富です!! 290ページ中半分はエッチな場面ですので、もうこれは期待して読んでください!!
貧太が帰宅したらコスプレして正座で待ってるレベルの変態ちゃんです♡
エッチなシーンの見どころ!
キャノン先生はエロ漫画家だけあって語彙がとても豊富なんです。貧太を誘惑するときも、行動がまず大胆なのですが、台詞もエロイ。。
2人のエッチシーンは会話がエロゲみたいです。
これは作品の最初のほうのエッチシーンです。この作品は奥が深いので、エッチシーンも前半と後半では描かれ方が変わってきます。(何がどう変わるのかはネタバレになるので書きません)
「キャノン先生」の真の見どころは、藤子不二雄「まんが道」を彷彿とさせる漫画家の激情!! 誰もが共感する貧太の「夢にすがる姿」!!
ここからはちょっとエッチな話から離れます。「キャノン先生」という作品がもつ大きな力について書かせていただきます。
冒頭にも書いた通り、私はこの作品を読んで途中で号泣が止まらなくなりました。。少しネタバレが入りますが、それでもいいと言う方のみ、ここから先もお読みください。
この漫画の主人公は、「キャノン先生」と売れないエロ漫画家「貧太」なのですが、二人の年収がえげつなく描かれています。こういう場面があることで、漫画家、編集部、漫画を取り巻く世界観にぐっと引いた視点でも作品を楽しむことができます。
物語の細かな流れは割愛しますが、貧太は日銭を稼ぐためにキャノン先生のアシスタントをしていました。しかし自分の作品を描きたい気持ちはまだしっかり残っています。。そんな貧太が葛藤する場面も描かれます。
売れっ子のキャノン先生が自信たっぷりに放った一言に対し、貧太は深く葛藤し、怒りをキャノン先生にぶつけるのではなく、自分自信の昂りへと昇華させていきます。
これに続いて、編集部でのワンシーン。
かなり厳しいことを言われてしまって落ち込む貧太の隣を、キャノン先生と同じくらいすごい別の漫画家の先生が通り、貧太が落ち込んでいるのを見つけます。
貧太「ゆ……夢だったんだけどなぁ……エロ漫画家になるの」
この言葉に大物漫画家が「えっ?」と足を止めます。
「普通はエロ漫画家は腰かけでやりながら、商業誌での連載を狙う、君はそうじゃないというのか」と問う大物漫画家。
ここから
貧太がなぜエロ漫画家にこだわるか、貧太の矜持が語られます。
私自身、「ライター」に憧れているけれど、実は今の「エロライター」をやっているのがたまらなく楽しいです。そしてやはり、私にも「エロを、エロだからこそ語りたい」という強い気持ちがあります。
だから貧太の気持ちがよく分かったのです。。
その後貧太は「描くこと」への情熱を一気に取り戻し、ものすごい熱量を漫画にぶつけていきます。状況は逆境だというのに貧太は漫画を描きながら笑っています。人が本当にやりたいことをやっている時って、こんなにも輝くのか、と息をのむ瞬間です。
キャノン先生はこの時もそばにいました。そして、貧太の原稿が間に合わなそうである状況を察し、
今度はキャノン先生が貧太のアシスタントに回るのです!!
2人がセックスをするよりも強く結びついている!! と感じたのがこの場面です。
描くのが楽しくて仕方ないという2人の表情。才能の差があっても、越えられない壁があったとしても、同じ夢を追う者同士で同じ方向を向いています。
大号泣しました。
貧太のこの笑顔!(画像クリックすると大きくなります) 大の大人が(キャノン先生は大人じゃないけど)、この笑顔! いろんなものを捨てたり諦めたりしたけれど、漫画をあきらめていない! 貧太の矜持がもたらした奇跡の一幕です。
この一連の場面がとにかく最高でした。(私が紹介したのはほんの一部です。物語の大筋は本編を読まないと全部把握できないと思いますので、興味を持たれたらぜひ読んでみてください! 6月10日まで1100円→770円の割引です。290ページの大作が読めちゃいます!)

「キャノン先生」は現代版「まんが道」だと思った話
またしてもエロから遠くなりますが、漫画がお好きな方だけついてきてください。
私は藤子不二雄先生が好きです。特に好きなのが「まんが道」という作品です。「ドラえもん」も「笑ゥせぇるすまん」も好きですが、まだ漫画家として売れる前、トキワ荘に住んでいた頃の二人の事を淡々と描いた「まんが道」が一番好きなんです。
藤子不二雄先生は、言わずと知れた二人組でデビューした漫画家です。二人で共同制作して漫画を描いてきた先生です。
藤子不二雄A「まんが道」
その二人がただひたすらに漫画を描き、締め切りに追われ、有名な漫画家の先生に囲まれながら「トキワ荘」で漫画漬けの生活を送る、わりと地味な漫画です。
しかし「連載が決まったぞ!」や「締めきりまであと少し………ヨーシ間に合った!!」という臨場感や、二人で映画などからインスピレーションを受けてそれを徹底的に話し合い、「次回作はこういう世界観を描こう!」と前へ前へと進んでいきます。地道だけれど、のちに名作が多数産み出されている裏付けとして読むと、とても力強い作品です。
そう、このコマなんです。
「キャノン先生」を読んで一番に思い出したのが。
思い出にひたりながら「キャノン先生」の世界観に号泣していると、漫画愛にあふれた他の作品も思い出し始めました。
引きこもり漫画家を取り巻く環境が面白い!「レンアイ漫画家」
山崎紗也夏「レンアイ漫画家」
漫画家が主人公の作品って結構あるんですよね。私が好きな作家さんも漫画家を主人公にした漫画を描いていました!
先にことわっておきますが、これはちょっとマニアックかもしれません・笑
ひきこもりの漫画家の家に、なぜか陽キャの女性が遊びに行くようになる……というお話なのですが。設定自体が無理のないレベルで特殊! 作者の方が女性なのですが、女性を超絶美しく描ける女性漫画家さんですので、絵だけでも見てみてください! たまに入る着替えシーンとか、超絶きれいで何気にエロい……笑
サービスカット載せときます。
さて、主人公の漫画家は口下手を通り越してコミュ障すぎますが、漫画に賭ける想いは常人の域をはるかに超えています。ぎっくり腰になった時に立てなくなってしまい、その場で画板を使ってその月の原稿を仕上げる主人公。
普通なら病院に行くところ、有無を言わさず「ここで描く」と言い張ります。自分の体より締め切りが大事。漫画が大事。ほかのことはどうでもいい。これが彼の矜持ですね。これは作中一貫して貫かれます。
壁にもたれかかる形でぎっくり腰をごまかしながら画板で漫画を描く……彼の漫画家として生きていく気概が見える一コマ。
この漫画は設定が幾重にも重なっているのと、軽く謎解き感覚で読めるのでネタバレはしないようにします。
設定ぜんぶわかった上できちんと読むと、すごーく面白い漫画ですよ! 絵もとてもキレイなので、お好きな方にはハマると思います。
そして……たまに泣かせにくるのがこの漫画、いきなり脇役のキャラクターが、人の人生の根底を揺るがすようなことを言ってくることです。この作者はふとしたコマで人をガツンと揺るがすからほんと好き。
これは、姉が妹に「結婚」を勧める場面です。最初は押し付けがましくて嫌だなと感じたのですが、、、
彼女のこの一連のセリフを聞いて納得してしまいました。
この2ページで私、またしても号泣。
私の人生にこんなお姉さんがいたら、私の人生また違っていたかもしれない。そこまで思わされました。。
「多少嫌なことあったって、おつりがくるほど2人って楽しいわよ」こんなふうに言える人って素敵ですよね。一人暮らしは自由だけれど、どうしようもなく寂しい夜がある。そんな私にこのセリフが突き刺さりました……。
私はこの山崎紗也夏先生の作品が大好きです。。「シマシマ」「はるか17」などを描いています! Amazonでしたらこの「レンアイ漫画家」の試し読みもできますのでぜひ。
漫画家モノの漫画と言えばこれかも!?「バクマン」
最後にもう一作だけ。
原作:大場つぐみ 作画:小畑健「バクマン」
こちらは有名なので知っている方も多いのではないでしょうか。
原作者と作画者という形で組んで、最高の漫画を作ろうぜ! という男子高校生二人が主人公です。
物語が幕開けしたのは、このコマです。
そこからは超スピードで物語が展開していきます! 漫画に携わったことがある人でも、そうでなくても個性的過ぎるキャラクター陣に魅了されていきます。たとえばこの編集の服部さん。
ちなみにこの作者さんも2人組で書いていて、これを描いた前作は、みなさんご存知の「デスノート」です!
原作者と作画で分けて仕事をすることについて、いろいろ描けそうと思ってこんな神作を世に産み出してくださったのでしょうか。。これを読んでいる時は時間のたつのを忘れて一気読みしたのをよく覚えています。
バクマンも私はオススメです!
まとめ:いやあ、漫画って、本当に素晴らしいですね
「キャノン先生」を読んだら、漫画家が出てくる漫画が読み返したくなって、ほとんど全部の漫画を読み返してしまいました! そのくらい「キャノン先生」という作品の衝撃が強かったんです。貧太への感情移入が止まらなかったです。
人には誰しも、追いかけたけどつかめなかった夢、まだどこかで虎視眈々とチャンスを狙っている目標などがあると思います。
今日紹介した漫画家の方々は、意図せずできる天才タイプもいますが、その対称として「努力しても努力してもなかなか実らない」漫画家、努力し、苦しみもがく漫画家の姿があります。
彼らは自分の中にある「夢のかけら」を探し求めて、人間としての共通の苦しみを時代を超えて味わい、孤独を感じ、時に自暴自棄になります。悩み苦しむ時間は果てしなく孤独です。この孤独は読んでいても共感するところが多くて、そのたびに涙してしまいました。
そんなにまで苦しい思いをしてでも、描くことをやめない貧太。
「キャノン先生」は、
エロシーンも暴走気味に凄まじくエロいですが!! 抜きどころに満ち溢れていますが!!
その裏で流れているストーリーの中に、著者の強い思いが流れている作品です。名作です。ああこの感動を分かち合いたい……。
6月10日まで1100円が30%オフになって、770円で290ページの大作が読めちゃいます!

長くなりましたが、これが私の「キャノン先生トばしすぎ全部射精し!」に対する素直な感想です。
今日も愛をこめて書いたら、長くなってしまいました。
また記事を書きますね。
さやか
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